〇目次
・はじめに
・脳の働き
・鈴木も実践
・まとめ
〇はじめに
テニスに限らず、野球やサッカーなどでも利き手側と反対で打つのが議論されますよね?
一般的にはバランスを取るためにやった方がいい、もしくはいらないというお話がありますが、私は別の理由で反対側で打つことを強くおすすめしています。
〇脳の働き
その理由を話すにあたって脳のお話を2つしていきます。
①人間は右半身の動きは左脳がコントロール&刺激が左脳に、左半身の動きは右脳がコントロールし刺激も右脳にいくというように、脳と身体でクロスするようなつながりがあります。
②脳に刺激が入ると、同側(右脳であれば右半身)の緊張を抑えるという回路が働きます。
これはPMRFという回路で、脳からの出力の内9割はこの「緊張を抑える」という指令が占めると言われています。残り1割が対側(右脳であれば左半身)への「動きの指令」です。
様々な競技に共通して、上級者ほど緊張(力みともいいます)が少なく動作を行い、初心者ほど緊張が強いというデータがあります。
運動においては、緊張を抑えることがよりよく動くために非常に大事な要素となるわけです。
それを考慮すると、普段右利きの人が右半身ばかり使っていると左脳ばかり使うことになります。
しかし、アップで左側を使うことで右脳に刺激が行き、右半身の緊張が抑えられるようになり、結果として使っていない右側の運動が良くなる可能性が高くなります。
〇鈴木自身も実践
これは私自身も長年実践して効果を感じています。
私は基本的に最初のアップとして、ショートテニスの数球は必ず左手でラケットを持って打ちます。
そのあとに利き手である右手に持ち替えて打つと不思議と動きが良く打ちやすいのです。
反対に、最初から右手で打ち始めたときは中々調子があがりません。
〇まとめ
利き手と反対で打つということは、単純に左右のバランスを取る以上の大きなメリットがあります。
最初はそもそもまともに打てなくて大変だと思うので、まずは球出しや、ネット際でのより短いラリーから初めてみてください!