#23 握力の大事さ

  • はじめに
  • 握力と寿命の関係
  • テニスに握力は必要?
  • 握力を鍛えるには
  • まとめ

はじめに

 先日10/22(日)に有明にあるドームアスリートハウスにて開催されたキネティコスサミットに参加してきました。土日の二日間開催されていましたが、仕事の都合で日曜のみの参加となりました。

当日は世界的にも著名な運動指導者である「ジョシュ・ヘンキン」「ジェシカ・ベント」「キャシー・ドゥーリー」の三人がそれぞれ別のテーマで講義を担当していました。

自分が今回参加を決めたのは日曜日の1コマ目にキャシーが講師をする握力の講義があったためです。以前から握力には注目しており、トレーニング方法や背景知識を探していましたが、握力に関する講義というのはほぼどこにも無いという現状でした。

そんな中開催されていたので「これはいくしかない!」と思い、即参加を決めました。今回はその講義で学んだことと自分の考えなどをシェアしていきたいと思います。

握力と寿命の関係

 講義のはじめは「握力は寿命と密接に関係する」というものでした。なぜそうなるのかの明確な理由は判明していないようですが、握力と寿命は大きく関係しているので、健康のためにも握力を鍛えることは非常に価値があるということでした。

 「床から立ち上がる」能力や「嚙む力」など、明確に理由はわからないけど健康や寿命と関係する能力は様々存在するので握力もその一つといえますね。前日21日の講義では床から立ち上がる能力に関する講義のようでしたので、可能であればそちらも受けたかったです。

テニスに握力は必要?

 結論から言えば「絶対に高いほうがいい!」といえます。よく「ラケットは軽く握る」とも言われますし、特に女子選手では強い球を打っているのに握力が低い選手というのも存在します。しかし、基本的にテニスのトップ選手は握力が高い人が多いです。

 錦織選手はあまり大きな体格をしているわけではありませんが、それでも75㎏相当といわれていますし、BIG4のマレー選手に関しては110kg相当と言われています。

 冷静に考えて、時速200㎞の球を打つのに握力が40程度しかなかったらラケットを抑えきれないだろうと思います。卓球やバドミントンのように球がもっと軽ければ低い握力でも実現できそうですが。

 また、きれいに真ん中に当たった時はそれほど握力なくても大丈夫かもしれませんが、面の真ん中からずれた時はラケットを抑えるためにも握力は必要になります。

 上記の理由からテニス選手にとって握力は大事だといえます。

ちなみに男女の年代別平均は下記のようになっています。

年代
18歳42.3226.37
19歳43.0727.18
20~24歳46.3327.79
25~29歳46.8928.27
30~34歳47.0328.77
35~39歳47.1629.34
40~44歳46.9529.35
45~49歳46.5129.31
50~54歳45.6828.17
55~59歳44.6927.41
60~64歳42.8526.31
65~69歳39.9825.20
70~74歳37.3623.82
75~79歳35.0722.49

※公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネットより引用

握力を鍛えるには

 では様々な理由から大事と分かった握力ですがどのように鍛えていけばいいかをみていきましょう。一番手軽なのは握力トレーニングで一番メジャーな「グリッパー」を使って鍛えることです。

世界一有名なグリッパーである「キャプテンズ・オブ・クラッシュ」を載せておきます

このグリッパーの一番強いグリップを閉じれるかどうかが世界トップレベルの握力の指標ともなっているような器具です。

ちなみに私もこちらを愛用しています。

キャプテンズ・オブ・クラッシュ ハンドグリッパー

こちらでなくても、スポーツ用品店に売っている他のグリッパーでも大丈夫です。まずは始めることが肝心なのでご自身のお近くのお店で購入してみましょう!

トレーニング①:ハンドグリッパー

◯グリッパーの強さ

両方のグリップが平行になるまで閉じるのを10回前後できる強さ

※下記画像参照

◯回数

8~12回×3~5セット

◯頻度

週3~6

トレーニング②:指開き

 握るトレーニングも大事ですが、それと合わせて「指を開く」トレーニングもするとよりいいのでご紹介します。

 画像のように

①手を脱力したところから、

②大きく開く

というのを10回程度繰り返します。

まとめ

 握力というのは健康のためにもパフォーマンス向上のためにも非常に重要な要素の一つです。握力のトレーニングは他の筋トレ種目と違って汗をかくこともなく、大きな道具も必要ないのでとても手軽です。

ラケット競技の人はもちろんのこと、一般の方もぜひ握力のトレーニングに取り組んでみてください。