今日は昨夜受講した講義の感想のような内容で書いていきたいと思います。
昨夜kinetikos主催の「アスリートと一般のトレーニング指導における大きな違いってどのようなものですか?」というテーマの講義を受講しました。
講師は、長年トレーナー向けのセミナー講師を担当されている友岡和彦さんでした。
私自身、アスリートと一般の方共に指導をしているため受講前からとても興味がありました。
講義の中で印象的だったのは、
➀パフォーマンスが上がっているときほどケガをしやすく、ケガが少ない時ほどパフォーマンスが変わらないことが多い
➁大事なのは知識ではなく、クライアントに寄り添うことというものでした。
教科書的にはとにかくケガの予防を最優先で考えるようにということが多いですが、アスリートは試合でのパフォーマンスが上がらなければ意味がなく、そのためには治療現場から発展したアプローチではなくパフォーマンス向上を狙ったアプローチをしていきましょうというものでした。
※治療現場から発展したアプローチは意味がない。やってはだめということではありません。
一方、一般人の場合はケガの予防が最優先であり、治療現場から発展したアプローチがとても有効ということでした。
また、友岡さんほど広い知識をお持ちのかたが「何より大事なのはクライアントに寄り添うこと」という言葉はとても感慨深かったです。
指導者というものは往々にして、油断するとどうしても知識ばかりを追い求めがちですし、こちらが良いと思うものを押し付けがちになってしまいます。
ですが、大事なのは相手が求めているものを提供し信頼を得ること。信頼さえ得られればこちらがおすすめすることをやってくれるようになるとのことでした。
講義の最後の質疑応答で私も質問をさせていただいた際に、パフォーマンス向上のためのアプローチをする際には動きの感覚が大事であり、その感覚は教科書で学べないが一流選手たちが持っている。一流選手たちからその感覚を学んで、他の選手に共有し試してもらうこともおすすめということでした。
改めてスポーツは複雑で難しく、それ故に面白いなと再認識しました。