#9 スポーツにおけるメガネとコンタクトレンズ

〇目次

  • はじめに
  • メガネやコンタクトが必要な場合
  • メガネやデメリット
  • 基本的にはコンタクトの方がベター
  • 視力を改善する方法もある
  • まとめ

〇はじめに

 本日はスポーツにおけるメガネとコンタクトレンズ(※以下コンタクト)についてお話をしていきたいと思います。

スポーツをする際に眼鏡やコンタクトを付けている方もいれば、多少視力が低いけどメガネやコンタクトをしなくてもできるため付けていないという方もいらっしゃると思います。

今回は既にメガネやコンタクトを使用している方はもちろんのこと、使用を迷っている方の参考になればと思います。

〇メガネやコンタクトが必要な場合

メガネやコンタクトを使用する理由は基本的に視力矯正だと思います。では、視力矯正をしなくてはいけないラインはどこなのか?

野球、卓球、テニス、バドミントンなどの球が速く、なおかつ小さい競技では視力0.7以下だとベストパフォーマンスの80%以下になると言われています。

(「一流選手になるためのスポーツビジョントレーニング」 石垣尚男著 より引用)

そのため、上記に挙げたようなスポーツにおいては視力を少なくとも0.8以上にしているのが望ましいかと思います。

また、左右の視力に大きな差があると立体視(立体的にものを捉える能力)ができず、距離感も正確につかめません。

距離感がつかめないというのはほとんどのスポーツにおいて大きな影響を与えます。

ラグビーやサッカーのように相手を交わさなければいけないスポーツでは避ける最適なタイミングが掴めませんし、球技ではボールとの距離感が正確でないと適切に捕ったり打ったりすることができません。

具体的に視力の差がいくつからという指標はないですが、多めに見積もると0.5以上の差は確実に大きな視力の差と捉えてよいかと思います。

ですが、左右の視力の差が0.5以上あっても右が2.0、左が1.4などの両目とも視力が良い中で片方が低い場合、視力矯正はしない方が良いかと思います。理由は後述のメガネやコンタクトのデメリットがあるためです。

〇メガネやコンタクトのデメリット

メガネやコンタクトを使用し始めると裸眼視力が低下しやすくなるというデメリットがあります。その理由はメガネやコンタクトが眼の自由を奪うからです。

眼は本来、眼が動く範囲全てにおいて対象物との距離を脳が測り、遠近の調整を行っています。しかし、メガネやコンタクトをかけることによって見る方向や距離が制限されてしまいます。

メガネやコンタクトの屈折率は固定のものです。よって見る距離が制限されますし、レンズの中で見なければいけないため見る方向も制限されます。これらの制限が眼の自由を奪い、それが眼や脳の緊張に繋がることで視力が低下していくと言われています。

メガネの場合フレームを大きくすれば見える範囲が増えますが、メガネの性能を正しく発揮できるのはレンズの中心なので、その中心から離れるにつれて正確に見ることができなくなってしまいます。

〇基本的にはコンタクトの方がベター

私は基本的にスポーツではコンタクトをおすすめしています。

上記で述べたようにメガネの場合はレンズの中心で見ないと正確に見えない上、眼の動きがフレームの枠に制限されてしまいます。

コンタクトの場合は眼に直接付けているため常にレンズの中心で見ることができ、メガネに比べると広く眼を動かすことが可能です。

ですが、コンタクトをおすすめしないスポーツもあります。それはサッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツです。

コンタクトスポーツでは接触によりコンタクトを落としてしまう可能性が高いため、そのような競技の場合はバンド一体型で外れにくく、衝撃体制もあるスポーツ用メガネを着用するほうが良いのではないかと思います。

〇視力を改善する方法もある

私が提供しているビジョントレーニングの中では「ベイツメソッド」というアプローチも用いています。

このベイツメソッドでは、一般的に言われているような視力は落ちたら回復しないという考えと反対に「視力低下は脳の緊張によるものであり、それを取り除くことで視力は回復できる」としています。実際にベイツメソッドによって視力が回復したという事例も多数あります。

ベイツメソッドについて詳しく学びたい方や、ベイツメソッドによって視力を回復した事例について詳しく知りたい方は下記の書籍がおすすめです。

私のオンラインの指導でも視力改善の指導を実施しているため、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

〇まとめ

  • 視力が0.7以下の場合はメガネやコンタクトで0.8以上に矯正した方がよい
  • メガネやコンタクトはしなくて済むならしないほうがよい
  • 視力を改善させるアプローチも存在する